ものづくりは、人の手だけで生まれるものではありません。

植物が育つ土。

流れる水。

吹き抜ける風。

その土地が持つ環境もまた、作品を形づくる大切な要素です。

私たちは滋賀県を拠点に活動しています。

この土地で暮らし、この土地で素材と向き合いながら、ものづくりを続けています。

水のある土地

藍染にとって、水は欠かせない存在です。

染色の工程だけでなく、布を洗い、色を整える場面でも多くの水を使います。

滋賀県には多くの山々と琵琶湖があり、豊富な水資源があります。

当たり前のように身近にある水も、ものづくりを支える大切な資源です。

天然繊維とともに暮らしてきた土地

滋賀県は古くから天然繊維との関わりが深い地域でもあります。

古くは琵琶湖を中心に湖東では麻が、湖北では綿が、湖西では絹が、産地として栄えてきました。

衣服として。

道具として。

生活を支える素材として。

私たちの活動もこの土地の文化と無関係ではありません。

季節とともに作る

ものづくりは自然環境の影響を受けます。

夏の湿気。

冬の寒さ。

季節によって藍の状態も、布の状態も変わります。

私たちは工場の中だけで完結するのではなく、四季の変化を感じながら制作しています。

自然をコントロールするのではなく、その変化を受け入れながら向き合っています。

土地に根ざしたものづくり

世界中から素材を集めることができる時代です。

だからこそ私たちは、その土地に目を向けています。

その土地にどんな文化が残っているのか。

土地を知ることは、ものづくりを知ることでもあります。

私たちは作品だけを作りたいのではありません。

その背景にある風景や文化も含めて伝えていきたいと考えています。

藍も、布も、人の手も、すべては土地の上にあります。

その土地の記憶が、作品の中にも静かに残り続けているのです。